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今年もありがとうございました。そして2021年年明けは、『元旦蒸留』!
こんにちは(^^)/霧島町蒸留所の阿部です。
世の中ががらっと変わってしまったかのような、怒涛の2020年も残すところあとわずかとなりました。
今年は、コロナの影響で、「マスク」着用が定着し、「ソーシャルディスタンス」を保ちながら、「三蜜」を避けてと、今までの生活が大きく様変わりした年でした。
わたしたちの蔵にとっても変化が多くあり、一時期は直売所もお休みをいただき、蔵見学をお断りさせていただいていた時期もありました。今でも、まだ試飲体験は再開しておりません。
そんな中でも、明るい農村四季シリーズ(春・夏・秋・冬)、霧島茶を加えて造るお茶焼酎「やぶきた」、初めてのスピリッツ「明るい農村ALCOHOL77」の発売や、自社農園のブルーベリーから採取した天然酵母で造る「農村1~4号」の発売と、新しいチャレンジの多い年となりました。
多くのチャレンジが出来たのも、普段からご愛飲いただいている皆さまの支えがあってこそ。こういったつながりを再確認できたのは、コロナ禍における一筋の光明のような気もします。
来る2021年は、わたしたちの蔵にとって「創業110年」にあたる年です。
来年も、より多くのチャレンジをして、皆さまに「美味しい!」と言っていただける焼酎造りに邁進してまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
2021年元旦蒸留
さて、そんな2021年の元旦に第一弾として、皆さまへお届けするのが、「元旦蒸留」です。
2020年末にかけて仕込んだもろみを、2021年元旦の早朝に蒸留。その後、即、瓶詰めするという新春の幕開けにふさわしい縁起物です。
本来は蔵人しか味わうことのできない、蒸留仕立て直後の味わい。
荒々しく、刺激的でクセの強い香りは、正直に申し上げて、飲む人を選ぶ味わいです。
苦手な方もいらっしゃるでしょうが、この荒々しさが好みの方には、どんぴしゃで「うまい!」といっていただける焼酎だと思います。
2021年の幕開けに、蔵の初蒸留の味わいを、蔵人と一緒に共有しませんか(*^-^*)
<2021年1月4日発売>
【元旦に蒸留する1仕込み分の限定品となりますので、完売の際はご容赦ください】
※ご予約商品のため、お届け日指定はいただけません。
※お届け時間帯指定のみ承りますので、ご希望の際は、備考欄にご入力ください。
★✰明るい農村のご注文はこちらから✰★
焼酎 造りに使われる「 麹 (こうじ)」について~「黒」「白」「黄」3種類あります~
焼酎 造りに欠かせない「 麹 」とは?
こんにちは、霧島町蒸留所のせばたです(*^^*)
今回は焼酎造りに欠かせない「 麹 (こうじ)」のお話しをしたいと思います。
麹は、身近なものですと、味噌や醤油などの発酵食品を製造するときに用いられていますが、
焼酎造りでも重要な役割を担っています。
焼酎造りはまずお米を蒸して、米麹を造ることから始まるのですが、
麹 はお米のでんぷん質を糖分に変える働きをしてくれます。
この糖分が酵母菌の養分になって、アルコールを発生させるのです。
もう一つはクエン酸を分泌させて、菌の繁殖を防いでくれています!(^^)!
温暖な鹿児島ではとても重要な役割です。
では、実際に 焼酎造りに使われている 麹 に目を向けてみるとしましょう。
焼酎造りに使われる麹には「 黒 麹 ・ 白 麹 ・ 黄 麹 」の3種類があります。
実際の 麹 菌も名前の通りの色をしており、使う麹 によって焼酎の味わいも変わってきます。
どのような特徴があるのか、ご紹介していきますね~(*^^*)
「 黒麹 」
どっしり重厚で力強く、コクのある味わいが特徴。
起源は沖縄の泡盛と言われており、菌の増殖を防ぐクエン酸含有量が多く、温暖な沖縄や鹿児島での焼酎造りに欠かせない麹です。色も真っ黒で、触れると手が真っ黒になり、黒麹で仕込んだ日には蔵人は鼻の穴も真っ黒になるそうです!
「 白 麹 」
パワフルな中にもスッキリで軽やかな飲み口が特徴。芋の甘みや風味はしっかり。
黒麹の突然変異で生まれた麹。黒麹同様にクエン酸含有量が多いので、こちらも鹿児島での焼酎造りに向いている麹です。白麹と言っても、色はほんのり黄色がかっています。
「 黄 麹 」
華やかでフルーティーな香り、軽快な飲み口が特徴。飲みやすい銘柄が多いため、芋焼酎が苦手な方や初心者の方におすすめです( ^o^ )
昔から使用されていた麹ですが、クエン酸を含まないため、もろみが腐りやすく、温暖な鹿児島での焼酎造りには本来向かないとされ、黒麹や白麹が登場してからは、焼酎造りではあまり使用されることがなくなりました。ですが、黒麹にも白麹にもない味わいが出せることから、私どもも、もろみがくさる心配がない、気温が下がる冬の仕込みに使用しています。
以上、焼酎を選ぶ際のご参考にされてみてくださいね~
明るい農村では、麹の特徴に特化した商品もお出ししています(^^)
明るい農村
(黒麹、白麹ブレンド)
奥霧島
(黒麹ゴールド)
※「百姓百作 黄麹 安納芋」は、少量仕込みのため、終売となりました。
飲み比べて、麹の違いを楽しまれてみてはいかがでしょうか♪
本格焼酎の香りには、アロマテラピーでも使われる成分が含まれている事が分かっています。
温かいお湯割りを適度に飲んで、気持ちをリラックスさせ、冬を快適に過ごしましょう(*’▽’)
発表!明るい農村下半期ランキング!
残すところあとわずかとなりました2020年。
今年は、忘年会はオンライン飲み会という方や、年末年始もご自宅で過ごされるという方が多いことと思います。
そこで、今回は、『2020年明るい農村下半期人気ランキング』をご紹介いたします!新しい銘柄選びのご参考にどうぞ(*^_^*)
それでは発表です!
<第10位> 明るい農村の四季(冬)
焼酎で日本の四季を表現する「明るい農村の四季シリーズ」より、冬至である11/7に発売したばかりの、「冬」が早くもランクイン!原酒(アルコール度数36度)ならではの、濃厚で、華やかな香りが魅力です。
<第9位> 明るい農村の四季(秋)
「明るい農村の四季シリーズ」より、アヤムラサキで仕込んだ、リラの花ような甘い香りとライチのような、なめらかでやさしい甘みが楽しめる、「秋」がランクイン!「冬」との味比べもおすすめです。※秋限定商品ですので、完売の際は、ご容赦ください。
<第8位> 黄金ハツダレ明るい農村
家庭用冷凍庫でキンキンにして飲む「パーシャルショット」が大好評!寒いこの季節も、あたたかいお鍋やこたつを囲んで、いかがでしょう( *´艸`)
<第7位> 熟成古酒 明るい農村
3年以上の長期熟成をした「明るい農村」。古酒になることで、コクが増し、まろやかな風味となります。クラシックなデザインが贈答用にも選ばれています。
<第6位> 農家の嫁
通常の芋焼酎は、蒸したさつま芋を使って仕込んでいますが、こちらは「焼き芋」で仕込んでいます。お湯割りにすると、焼き芋のような香ばしさがふわっと香ります。
<第5位> 赤芋熟成古酒・明るい農村
皮も中身も赤紫色の赤芋を使って仕込み、3年以上貯蔵熟成させました。クラシックな赤いボトルの機械栓を開けると、ふわっと華やかで、濃厚かつフルーティな香りがただよいます。
<第4位> 紫芋農家の嫁
紫芋を焼き芋にして仕込んだ、「紫芋農家の嫁」。紫芋の焼き芋という、濃厚で甘く華やかな香りのトリコになった、リピーターの方が多い逸品。
<第3位> 明るい農村蒸留したて・赤芋明るい農村蒸留したて
1年に1回秋だけの限定数量・限定発売にも関わらず、堂々のランクイン!貯蔵する前の荒々しくも、濃厚な旨味のある味わいは毎年大人気です。
※「明るい農村蒸留仕立て」「赤芋明るい農村蒸留仕立て1800ml」は完売しました。「赤芋明るい農村蒸留仕立て720ml」も残りわずかですので、ご希望の方はお早めに!
<第2位> 赤芋仕込み明るい農村
「明るい農村」の次はどれにしよう…と選ばれる方が多い一品!赤芋の華やかな香りが特徴的です。
そして、2020年下半期の第1位は・・・!
<第1位> 明るい農村
代表銘柄「明るい農村」が、上半期同様、下半期も、一位となりました(^^♪
芋のやさしい甘さが広がる、すっきりとした飲み口のため、どんなお食事とも合い、また、ロックからソーダ割りまで、さまざまな飲み方をお楽しみいただけるオールラウンダーです。
いかがでしたか?
皆さまのお気に入りの銘柄はランクインしておりましたでしょうか。
新しい銘柄にチャレンジされたい場合など、ご参考にしていただけましたら幸いです(*‘∀‘)
冬の王道・焼酎お湯割り談義 ~割り方をいろいろ試した感想です~
こんにちは(^^)/霧島町蒸留所の阿部です。
すっかり季節は冬になり、寒い日が続いてますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
こんな時期は、温かいものが恋しくなっちゃいますね(*^_^*)
鹿児島では、昔から、仕事などが終わったあとに、「だれやめ」
(焼酎で、だれ(疲れ)をとること)をしてきました。
もちろん、冬は、お湯割りです!
焼酎のお湯割りを飲んで、ほっと一日の疲れを癒します。
そこで、今回は、わたしたちの蔵の焼酎について、
わたしたち自身が飲んで感じたことや、おすすめしたいことを、
「お湯割り談義」と題して紹介していきます。
よろしければ、ごゆるりとお付き合いください(^^♪
・焼酎お湯割り談義
参加メンバー:阿部、K、I、N
今回飲んだ銘柄
① 明るい農村
② 農家の嫁
③ 明るい農村の四季・冬
①明るい農村
まずは、定番である、代表銘柄のかめ壺焼酎「明るい農村」。
蔵の代表銘柄です。バランスがよい味わいは、お湯割り、水割り、ソーダ割と、飲み方を問わず、楽しむことができます。
~試飲~
阿部:日ごろ“農村”(明るい農村の通称)を飲むときは、冷やして飲むのが好きなので、よくロックで飲んでいますけど、お湯割りもいいですよね、冬だと鍋や、温かいものを食べる時はお湯割りにすることが多いです。味がふくらむ感じがします。
K:芋の味わいがより感じられますね。
N:農村自体は結構すっきりとした味わいですけど、お湯割りにすると、より芋の風味が強く感じられて良いです。
I:割る時の割合はどのくらいが好みですか?わたしは、お湯6:焼酎4がいいです。
阿部:僕は5:5の、濃い味わいが好きですね。がつんと来る感じが良い。
N:そうですね、5:5で少し濃くした方が、芋の香りがしっかりとわかりますね。
阿部:では、5:5と4:6で多数決をとりましょう(^^)
結果・・・5:5のお湯割り(3票)、4:6のお湯割り(1票)
⇒今回の焼酎談義メンバーでは、「明るい農村」は、”焼酎5:お湯5のお湯割り”がオススメ!
②農家の嫁
続いては、やきいも焼酎「農家の嫁」。
通常の芋焼酎は、蒸し芋を使って仕込みますが、「農家の嫁」は、黄金千貫を焼き芋で仕込まれています。
焼き芋ならではの、香ばしさや甘さを楽しむには、お湯割りが最適です。
~試飲~
K:お湯割りにすると、焼き芋!って感じのほくほく感が出てくる感じがします。
阿部:確かに、香ばしさが出てきますね。
I:うんうん、水割り、ロックに比べて焼き芋らしさが引き立っていますね。
全員:異議なし!
⇒今回の焼酎談義メンバーでは、全員一致で「農家の嫁」は、”お湯割り”が特におすすめ!
③明るい農村の四季・冬
最後は、「明るい農村の四季シリーズ」から、毎年「立冬」に発売する「冬」。
黄金千貫で仕込んだ原酒を長期熟成させた、原酒の力強さと、長期熟成のまろやかさが楽しめる商品です。
阿部:個人的には原酒は、そのままストレートで飲むのが好きなので、原酒のお湯割りは初めてです。
K:確かに、普段、原酒をお客様に勧める時は、原酒ならではの濃さを味わってほしいので、ロックやストレートをおすすめしていますからね。お湯割りにする機会は少ないかも。
I:冬は常温の水と1:1で割るトゥワイスアップも奨めていますよね。では、お湯割りを試飲してみましょう。
~試飲~
I:濃厚ですね。割っても原酒のパワフルさが残っていて、力強いお湯割りですね。
N:熟成してるからか、割っても味の伸びが良い感じがしますね。
阿部:原酒のお湯割り、有りですね。美味しい!
⇒今回の焼酎談義メンバーでは、原酒は”ロック”や”ストレート”以外に、”お湯割りもお試しあれ”との結論になりました!
以上、「お湯割り談義」でした。次回は、お湯の温度のこだわりなどについても、みんなで語ってみたいと思います。あれこれと言いながら飲むのも、楽しいですね(^^)/
あくまで、私たちの感想なので、様々な飲み方を試されて、
オススメな飲み方がございましたら、ぜひ教えて下さい!
第16回「明るい農村」フォトコンテスト結果発表!
こんにちは、霧島町蒸留所の阿部です(^^)
例年開催しております「明るい農村フォトコンテスト」も今年で第16回を迎えました。毎年たくさんのご応募をいただき本当にありがとうございます。どれも皆さまの中にある「明るい農村」が表現されていて、甲乙つけがたい作品ばかりでした。
10月31日をもって応募を締め切らせていただき、スタッフみんなで一枚一枚確認しながら、投票により入賞者を決定いたしました!
審査の基準としては
- 日常性(農村の日々の暮らし)
- 自然さ(ありのままの姿)
- 新鮮さ(差異性があるもの)
を念頭に、審査しております。
どれも力作ぞろいで、どの作品に投票するかは、毎年困難を極めます・・・(^▽^;)
特に今年は、コロナ禍の中にあり、多くのイベントが中止に。今まで通りの「明るい農村」の暮らしを撮ること自体が難しい方が大勢いたことと思います。そんな中での作品応募には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
今回の審査は、そんな作品に甲乙つけるなんて・・・!と断腸の思いで投票をしました。(ちょっとおおげさでしょうか(^▽^;))
さて、そんな「第16回明るい農村フォトコンテスト」の審査結果については、ホームページ上で発表しておりますので、こちらをご覧ください!
ちなみに、過去全15回の入賞作品もご覧いただけますので、よろしければこちらもご覧ください。
皆さまからのたくさんのご応募、誠にありがとうございました!
次回は、来夏を予定しております。次回開催時も、たくさんのご応募お待ちしております♪
年に一度の味わい・赤芋仕込み明るい農村蒸留したて!
こんにちは、霧島町蒸留所の岩本です。
毎年、皆様にご愛顧いただいております今の時期にしか味わえない新焼酎「明るい農村・蒸留したて」シリーズ。
すでに大好評のために、ご予約分のみで完売してしまいました「明るい農村・蒸留したて」に引き続き、「赤芋仕込み明るい農村蒸留したて」のご予約受付がスタートしております。
今年の発売日は、11月20日(金)。
現在、大好評ご予約受付中です。
※「明るい農村蒸留したて」と同様、ご予約分のみで完売する場合もございます。ご購入予定のお客様は、お早めにご予約下さい。
新焼酎とは
この新焼酎、通常の焼酎とどうちがうのかと言いますと、今秋の仕込みスタート時に仕込んだばかりのできたてホヤホヤの焼酎ということ。
当蒸留所の、通常の焼酎は、半年~1年近くの熟成期間を経てから、全国の皆様のお手元にお届けしております。
貯蔵・熟成することで、味わいがよりまろやかになり、飲みやすい風味となるからです。
しかし、新焼酎は、蒸留後、熟成期間を経ず、お出しする、通常ですと、蔵人しか味わえない特別な焼酎となっています。
もちろん、新焼酎は通常の焼酎と比べると、味わいも変わります。
その理由は、さつま芋の植物性油由来の、うまみ成分である「高級脂肪酸」が、たくさん含まれているから!
高級脂肪酸は、冬になると、酸化防止や油臭防止のため、適量まで取り除かれてしまう焼酎のうまみ部分です。ラーメンのスープが冷めた時に出現する白い脂をイメージされると、わかりやすい方もいらっしゃるかもしれません。
秋の新焼酎には、このうまみ成分がたっぷり入っているのです!また、熟成していないため、発酵ガスの風味が濃厚で、パンチのある鮮烈さが特徴です。
赤芋新焼酎ならではの味
芋焼酎造りで通常使われるさつま芋、黄金千貫(コガネセンガン)でできた焼酎と、赤芋でできた焼酎を飲み比べてみると、その味わいのちがいに驚かれる方は多いのではないかと思います。
黄金千貫の焼酎は、コクがあり重厚な味わい。
赤芋の焼酎は、フルーティな香りと甘い口当たり。
どちらも美味しく、甲乙つけがたいものです。
個人的な統計としては、男性が黄金千貫、女性が赤芋を好まれている印象があります。
さて、今回の「赤したて」。
正式名称は「赤芋仕込み明るい農村蒸留したて」ですが、私たちは「赤したて」と略称で呼ぶことが多いです。
この「赤したて」、新焼酎ならではの旨味と赤芋の香りと味わいが絶妙にマッチした芋焼酎です。
今、この時期にしか味わえない、焼酎を飲めなかった人をも虜にしたことがある「赤したて」。
この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?
冬は「原酒」で濃厚なお湯割りを!
こんにちは(^^)/霧島町蒸留所の阿部です。
明るい農村の四季(冬)11月7日新発売
11月7日(土)に発売となる「明るい農村の四季(冬)」。
今年からはじまった、日本の四季を焼酎で表現する「四季シリーズ」の第四弾にして、締めくくりの1本です!
今回の「冬」は、長期熟成酒、それも、力強く濃厚な味わいが魅力の原酒(アルコール度数36度)になります。
原酒とは
原酒とは、蒸留後、貯蔵した焼酎に、一切加水せず、そのまま販売する焼酎のことです。
つまり、通常25度で販売されている焼酎は、原酒に水を加えて、親しみやすいように、アルコール度数を調整したものですが、その点、原酒は一切加水をしていないため、味・香りがより濃厚で、重厚な味わいを楽しむことができます。
さらに、「明るい農村の四季・冬」は、長期熟成酒ですので、重厚な味わいを持ちつつも、飲み口にまろやかさを併せ持つ奥深い味わいに仕上がっています。
この原酒、ストレートやロックでその濃厚な味わいを楽しんでもらいたいところですが、少しアルコール度数が高めなので人によっては抵抗がある方もいるかと思います。
おすすめの飲み方「トゥワイスアップ」
そんな原酒におすすめの飲み方は、「トゥワイスアップ」です。
ウイスキーをテイスティングする際によく用いられる飲み方で、常温の水を焼酎と同量注ぎます(氷はなし)。そうすることで、高いアルコール度数では、感じにくかった香りを、感じやすくすることができます。
これを「香りが開く」と表現し、アルコール度数が高いお酒を飲む際にはおすすめの飲み方です。
また、氷を入れないため薄まることもありませんので、ゆっくりとその味わいを楽しむことができるのも魅力の一つです(*^-^*)
もちろん、お好みで氷を入れて水割りにしたり、お湯割りにしても重厚感はなくなりませんので、お好きな飲み方を試してみてください(^^♪
一般に「原酒」というと、アルコール度数の高さから苦手意識をお持ちの方もいるかもしれませんが、原料のさつま芋が持つ本来の味わいを楽しむことができるものと認識していただけば、魅力的なお酒に見えてくるはずです・・・!
お料理と楽しむ
四季シリーズ(冬)を食事と一緒に楽しむ際は、お酒が重厚な味わいなので、お料理もややこってりとしたものや、お肉料理と相性が良いです。
<おすすめ料理>
・牛モツのピリ辛味噌煮込み
牛モツの旨味と味噌煮込みの濃厚な味わいを、原酒の力強さが包み込みます。
ストレートかお湯割りがおすすめ!
・黒豚バラ肉のしゃぶしゃぶ
豚バラの脂の甘さが際立つしゃぶしゃぶは、温かいもの同士のお湯割りで合わせても良し。口の中をさっぱりとさせてくれるロックで合わせても良しです!
・薩摩の郷土料理とんこつ(豚の角煮でもOK)
こってりとしたお料理の代表格とも言えるとんこつは、ストレートかトゥワイスアップがおすすめ(‘ω’)ノ。脂のうまみと長期熟成のうまみが同調して、相性◎です!
冬場は、こたつでのんびり焼酎のお湯割りを楽しんだり、鍋であえての冷たいロックを合わせてキリっと楽しんだり、焼酎の楽しみ方の幅が広がる季節です。
皆さまの冬の食卓を、わたしたちの「冬」で彩ることができたら幸いです(^^)/
ぜひ、今年の冬のお供にお試しください!
★✰「明るい農村の四季(冬)」のご注文はこちらから✰★
自社農園のブルーベリー・“ヌーヴォー”今年もできました♪
こんにちは、霧島町蒸留所のせばたです(*^^*)
採れたて新鮮ブルーベリーをそのまま漬け込んだ、
「赤芋仕込み 農村のブルーベリー・ヌーヴォー」が今年も出来ましたヾ(*・∀・)/
霧島連山の麓にある、明るい農村の自社農園には、約30年前に植えた約500本のブルーベリーの木があります。
毎年、7月~8月にかけて、明るい農村スタッフ総出で摘み取り、ブルーベリー酒を仕込んでおります。虫よけ・日よけ対策の完全防備をして、熟した大きな実を、ひと粒ひと粒見分けながら摘み取ります。
※今年の収穫の様子は、7月28日のブログで、ご覧いただけます。
ブルーベリーを漬け込むベースのお酒は、芋焼酎「赤芋仕込み明るい農村」です。この原酒に、採れたてのブルーベリーを約3か月間漬け込みます(*˘︶˘*).:*
先日、漬け込んだブルーベリーの引き上げを行いました。
貯蔵タンクのフタを開けると、ブルーベリーの甘い香りが漂います♪
良い香りに包まれながら、引き上げ&絞りますo(・ω・´o)
ブルーベリーの実に染み込んだ焼酎も圧搾機でよーく絞り取ります。
これを霧島山系の地下水で和水し、アルコール度数14℃にして瓶詰めしました。
特徴は、
◇日本初の赤芋焼酎がベースのリキュール。
◇抗酸化作用、目にやさしいポリフェノールが豊富。
◇砂糖や香料、色落ち防止剤等、いっさいの添加物不使用。
◇鮮やかな紫色。華やかでフルーティーな香り。酸味と渋みのバランスがよく、新鮮なブルーベリーの甘さが出ています。
食前、食後はもちろんのこと、食中も酸味がきいたあっさりとした味わいですので、おいしい料理が、ますますおいしくなります(*^^)
一杯目より二杯目、三杯目がおいしい、霧島の恵みが詰まった高品質ブルーベリー酒。ソーダや炭酸割りにしてスッキリ飲むのもオススメですよ~◎
この季節だけの、フレッシュな味わいを、ぜひお楽しみください。
焼酎造りについて【その1】
こんにちは!霧島町蒸留所の阿部です(^^)/
9月1日から始まった今期の焼酎製造も、早一か月半が経過しました。
毎日、蔵人が、今秋収穫されたばかりのさつま芋と向き合いながら、美味しい焼酎が造れるよう奮闘しています。
さて、今回はそんな焼酎造りに関して、ほんの少し詳しくご紹介してみたいと思います。
蔵見学をする際に、焼酎の製造方法を一通りご案内するのですが、その際によく驚かれるのが、芋焼酎もお米を使っているということ。
そうなんです、一般的な芋焼酎はお米から米麹を造るところから始まるのです。(米麹ではなく、さつま芋を使った芋麹を使う焼酎もあります)
お米300kgを米蒸し機で蒸し、ある程度冷ました後、三角棚と呼ばれる温度・湿度を一定に保つことができる、その名の通り、三角の形をした棚の中に入れます。それを引き込みと言い、この際、木の板などを使って、お米を均一に広げ麹菌が均等に発芽し繁殖できるようにします。
一見、簡単そうに見えますが、やってみると難しく、なかなか均一にならないのです。
この後も、麹菌が均等に繁殖できるよう、再び米を混ぜて均一にする(切り返し)がありますが、引き込みの際や切り返しの際には、お米を触って、その感覚で米が含む水分量や麹菌の繁殖具合など、様々な情報を確認しながら作業を行っています。
米麹ができると、一次仕込み(米麹+水+酵母)、二次仕込み(主原料:さつま芋の投入)と進んでいきます。
一次仕込みの目的は、酵母を増やすことです。
お米が持つでんぷん質を糖分に変える(糖化)役割を担うのが「麹菌」
その糖分をアルコールに変える役割を担うのが「酵母」です。
一次仕込みでは、この酵母を増やすことがとても大切です。酵母が増えなければ、この後のさつま芋を混ぜる2次仕込みで、アルコール発酵をうまくいかず、アルコールがうまく生成されない可能性が出てくるからです。この大事な一次仕込みは、蔵に創業当時からつたわる、かめ壺の中でおこなっています。
さて、そのようにしてできた一次もろみに、さつま芋を混ぜた後、二次もろみで酵母が、いかに活発に活動しているかわかる映像がこちらです。
「パシャパシャ」「ポツポツ」という音が聞こえると思います。
これは、酵母が活発にアルコール発酵を行うことで生まれる炭酸ガスが、水面に上がり、このような音をたてているのです。
この迫力、微生物の働きとはなかなか思えないものがありますよね・・・。
小さいながら力強さを持つ酵母と、それから麹菌。これら偉大な微生物の働きをなくして、焼酎を造ることはできないのです。
こうして完成したもろみを、蒸留⇒貯蔵⇒加水⇒瓶詰と工程を進んでいき、商品が完成していきます。
かなり駆け足の説明にはなりましたが、焼酎造りのごくごく一部を切り取った映像をご覧いただき、現場の雰囲気がわずかでも伝わっていれば幸いです(‘_’)
実際に蔵見学に来ていただき、芋や蒸した米の香り、発酵中のもろみの香り、製造場の空気感など、現地でしかわからないことも、ぜひご体験ください!
焼酎の仕込み開始!
こんにちは(^^)/霧島町蒸留所の阿部です。
いよいよ9月1日から、今シーズンの焼酎の仕込みが始まりました!
製造が始まると、蔵内はオフシーズンとは全く違う空気が流れ始めます。
まずは、米麹をつくる際の、お米を蒸すいい香りが、ぷぅ~んと、製造場だけでなく、蔵の敷地全体に香りだします。おなかがすいている時間にこの香りをかぐと、おなかが「グーグー」となりだしてしまい、ああ今年もこの季節がやってきたなぁと実感します( *´艸`)蔵のご見学の際も、時間が合えば、この香りを感じられますよ♪
例年、この時期に製造を開始するのには理由があります。
芋焼酎の原料となる「さつま芋」の収穫が始まる季節だからです。
丹精込めて育てられた「さつま芋」が大きく実り、焼酎へと姿を変える季節。この時期、新焼酎の完成を待ち望んで、なんだかそわそわしてしまうのは私だけではないはずです(*’▽’)
焼酎を仕込んでいる期間中は、時間帯によって、お米の香りだけではなく、もちろん、蔵の敷地内に立ち込める、蒸した芋の甘い香りを感じていただけます。
個人的な見解なのですが、この蔵中に立ち込める蒸し芋の香りを嗅ぐ前と後では、焼酎を飲んだ時の味わいが、どこか違って感じたことを覚えています。
当然なのですが、「芋焼酎って芋からできているんだなぁ」と改めて再認識できました(笑)
これは体験していただくのが一番、ご納得いただけると思います(; ・`д・´)
製造期間中の蔵では、この蒸し芋や米の香り、もろみを仕込むかめ壷の様子、時間によっては蒸留の様子なども見学することができます。
ぜひ、みどころ満載の蔵見学も体験していただければと思います。
その際、焼酎に関する疑問や質問などしていただくと、張り切って、喜んでお答えしますので、ぜひぜひお気軽に聞いてみてくださいね(^^)/
今年はコロナウイルスの影響で、見学を中止していた期間がありました。
そのため、見学が再開してからはスタッフ一同、待ってました!と一層張り切ってご見学に対応しておりますので、感染予防を徹底しながら、たくさんの方に遊びにきていただきたいと思っております。
今年も、創業以来109年蔵に伝わるかめ壺で、伝統を守りつつ、新しいことにもドンドンとチャレンジします!何より、皆さまに、より一層美味しい焼酎をお届けできるよう、頑張ります!!どうぞ、よろしくお願いいたします。
★✰ご注文はこちらから✰★