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焼酎とはどんなお酒?分類や世界から見た焼酎について

焼酎とはどんなお酒? イメージ

こんにちは、明るい農村スタッフです(*^^*)

突然ですが、みなさんは普段はどんなお酒を飲まれますか?
蒸し暑い今の季節だと、やっぱりビールやハイボールも美味しいですよね!最近では、焼酎のソーダ割も夏の定番のお酒になってきました。

さて、「焼酎」と聞くと、九州や鹿児島をイメージされる方が多いと思いますが、私たち焼酎蔵「明るい農村」では「芋焼酎」「麦焼酎」「米焼酎」などの焼酎はもちろん、「リキュール」「スピリッツ」も作っています。

それでは、そもそも焼酎とはどういうお酒のことを言うのでしょうか?

1.そもそも「焼酎」とは、どんなお酒?

お酒は、製造方法により、大きく「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3種類に分けられます。

(1)醸造酒

醸造酒は、穀物や果物を酵母によってアルコール発酵させて造ったお酒です。日本酒・ビール・ワインなどが醸造酒となります。

(2)蒸留酒

蒸留酒は、穀物やいも類などの原材料を、酵母によってアルコール発酵させるところは醸造酒と同じですが、最終的に「蒸留」という工程を経て造られるお酒です。焼酎は、蒸留酒となります!

他にはウイスキー、ブランデー、泡盛、ウォッカなども蒸留酒です。

また、焼酎は、本格焼酎(乙類)、甲類の2つにさらに分類されます。

 ①本格焼酎(乙類)

さつまいもや麦、米、黒糖などの「主原料」と、「麹(穀類か芋類のみ)」、「水」のみを使用し、蒸留を1度だけ行う単式蒸留のお酒のことです。蒸留が1度だけですので、原料由来の風味が強く出ます。

 ②甲類

焼酎甲類は、主原料の糖蜜や麦、米、とうもろこしでアルコール発酵させたものを蒸留し、できたお酒をさらに蒸留する「連続式蒸留」のお酒です。複数回の蒸留により、原料由来の風味は消え、クセのない味わいです。果汁などを加えて楽しむのに向いています。

(3)混成酒

混成酒は、上記の「醸造酒」「蒸留酒」のお酒に、果実や香料などを加えたお酒です。
梅酒やリキュール、みりんはここに分類されます。

わたしたち明るい農村の、霧島の特産品ブルーベリーを漬け込んで造っている「赤芋農村のブルーベリー酒」や「農村のブルーベリー酒」も、リキュールなのでこちらの混成酒の一種になります。

2.世界から見る「焼酎」とは?

焼酎お湯割りイメージ

続いては「世界から見た焼酎」がどんな存在なのかを見てみたいと思います。

焼酎や日本酒は、日本の國酒(こくしゅ)として、日本を代表する伝統的なお酒です。
もちろん、日本人にとってはどちらも身近なお酒で、広く知られていますが、世界の人からすると、まだまだ焼酎や日本酒の存在というのは知られていない部分が多くあります。

近年では、日本酒は「JAPANESE SAKE」として、食事との相性の良さなどの観点から、世界の食通の中では知られる存在となってきていますが、焼酎(Shochu)はまだまだ、その存在が認知されていないのが現状です。

世界の蒸留酒

世界の蒸留酒というと、何が浮かんでくるでしょうか。
代表的なところでは

  • ウィスキー
  • ブランデー
  • ウォッカ
  • テキーラ
  • ジン
  • ラム
  • カルヴァドス
  • グラッパ
  • 白酒
  • ピスコ
  • アクアヴィット
  • メスカル

などなど・・・。こうした世界の蒸留酒と、焼酎を比較することで、焼酎の意外な一面が見えてきます。

アルコール度数から見る

1つめの特徴として、世界の中の蒸留酒としては、焼酎はアルコール度数が「低い」ということが挙げられます。先に挙げた世界の蒸留酒は、アルコール度数が40度~と高い度数で造られます。
それに対して焼酎は25度が一般的(地域により20度~30度<泡盛・黒糖焼酎など>もあります)。
焼酎のアルコール度数(25度)を「低い」と思うことは、通常あまりないと思います。むしろ、日本で飲むお酒の中ではアルコール度数が「高い」方ですよね。

これは、世界の蒸留酒の多くは蒸留回数が2~3回が主流なのに対して、本格焼酎は1回のみ。

本格焼酎は単式蒸留で1回しか蒸留を行わない分、芋焼酎で、原酒のアルコール度数が36~38度前後となります。
しかし、蒸留回数が少ないということは、それだけ原材料が持つ個性を残し、その風味を色濃く感じられる酒である、という言い方もできます。

原料から見る

次に、その原料ですが
・ウイスキー → 小麦、ライ麦、トウモロコシ、大麦麦芽など
・ブランデー → ブドウ、リンゴなど
・ウォッカ  → 穀物類
・テキーラ  → アガベ(サボテンのような植物)
・ジン    → 大麦など+ジュニパーベリー等のボタニカル(薬草類)
・ラム    → サトウキビ
で造られています。

焼酎は、以前、本ブログでも書きましたが、芋、麦、米を中心にソバ、シソ、酒粕、その他多数の原料で造ることができ、それぞれに異なる風味を持っています。

このように、一種のお酒で、多様な原料の味わいを楽しむことができるのは、世界から見ても非常に珍しいことと言えます。

これに関しては、前項で記した蒸留回数が1回である=個性が残りやすい。
という特徴があるからこそ、本格焼酎は多くの種類の原材料が使われるようになったのではないかと推察できます。

飲み方・飲むシーンから見る

飲み方

さらに、飲み方ですが、世界の蒸留酒の多くはストレートやロックが多いですが、カクテルとして様々なもので割ったり、混ぜたりしても飲まれています。


焼酎は、ロックやストレートでも飲まれますが、水割りやソーダ割り、お湯割りなど、割って飲まれることも多いお酒です。

中でもお湯割りについては、ホットウイスキー(ウイスキーのお湯割り)など、焼酎以外のお酒でも、飲まれないわけではないですが、日常的にお湯割りを飲むのは、珍しいと言えるかもしれません。

飲むシーン

さらに、焼酎は、食事と一緒に楽しむ「食中酒」であること。これは、特に焼酎に対して言える、非常に特徴的な点です。
通常、世界の蒸留酒は、バーやパブなどでお酒単体として楽しむスタイルが一般的です(食事はつまみ程度の軽食)。
食事中に飲むお酒は、ビールやワインといった醸造酒が選ばれます。

焼酎はお湯割りや水割りなど、割ることで、食事中に飲みやすいアルコール度数に調整してから飲まれます(醸造酒であるワインやビールとアルコール度数が近くなります)。
つまり、焼酎は、「食中酒として楽しむ蒸留酒」であるという非常に珍しい特徴があるのです。最近はハイボールがあるので、蒸留酒の一つであるウイスキーも食事中に飲まれるようになりましたが、食中酒としての役割が主な蒸留酒は世界でも、焼酎くらいではないでしょうか。

世界からの視点で見てみると、焼酎の意外な一面が見えますね(^▽^)/


現在、焼酎の世界的な知名度は、まだ高くないですが、バーでカクテルの素材として焼酎を扱う取り組みや、先に書いた「食中酒として楽しむ蒸留酒」として、ワイングラスで焼酎の水割りを飲んだりと、焼酎を世界に向けて発信する取り組みも各方面で行われています。

こうした取り組みが広がっていくことで、近い将来、日本の國酒である焼酎を旅行先の海外で飲む、なんていう日が来るかもしれませんね。

芋焼酎「明るい農村」の受賞歴

実は、「明るい農村」は世界の鑑評会での受賞歴を持っており、世界からの視点でも品質を評価していただいています。

かめ壺焼酎「明るい農村」

★サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2018 
DOUBLE GOLD MEDAL

★ニューヨーク・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション2018
GOLD MEDAL

★ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション2019
GOLD MEDAL
など

ぜひ、國酒である焼酎を、そしてわたしたちの芋焼酎「明るい農村」を「JAPANESE SPIRITS」として“世界目線”で飲んでみてください!(*’▽’)


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