芋焼酎、麦焼酎のおすすめの飲み方、割合について 鹿児島の焼酎蔵スタッフが紹介します

こんにちは(^^)/霧島町蒸留所の阿部です。
お客様とお話をする際に「芋焼酎の飲み方で一番おすすめは何?」「芋焼酎ってどんな飲み方が一番美味しいの?」と聞かれることがあります。実はこちらが、とても回答に悩む質問です…。というのも焼酎の銘柄によって味や香りは様々ですので、それぞれにおすすめの飲み方は異なります。そのため、お客様のお好みの焼酎や銘柄を伺った上で、その焼酎の美味しいと思う飲み方をおすすめするようにしています。
さて、それでは、わたしどもの芋焼酎について、美味しい飲み方をご紹介させていただきます!
霧島町蒸留所の芋焼酎、麦焼酎の「おいしい飲み方」
明るい農村

まずは代表銘柄である芋焼酎「明るい農村」。黄金千貫を使い、創業当時(1911年)からの伝統のかめ壺で仕込んだ、蔵を代表する銘柄です。
芋の豊かな風味がありながら、クセのない味わいは、「水割り」や「ロック」ですっきりとした飲み口を楽しむことができます。他にも「お湯割り」だと、ふんわりと立ち上がる芋の香りが感じられ、なんだかほっと安心できるような、優しい飲み方です。
おすすめの飲み方
- 水割り
- ロック
- お湯割り
個人的には焼酎:水の割合が6:4で少し濃いめのお湯割りが、しっかりと芋の風味が感じられて、美味しく召し上がっていただける割合だと思います。

ちなみに、美味しいお湯割りを作るコツは、お湯を先にグラスに入れて、後から焼酎を入れること。焼酎に後から熱湯を注ぎ入れると、急激に熱湯を当てられた焼酎から揮発したアルコール成分が、鼻をつくような刺激に感じられます。先にお湯をグラスへ入れることで、グラスとの温度差でお湯の温度が適度に下がり、アルコール成分が揮発するのを抑えることができます。
また、お湯と焼酎の温度差で、自然と対流が起きることでお湯割りの濃度や温度が均一化して、より美味しいお湯割りができるということも、お湯を先に入れることの要因です。お湯を先に入れて、より美味しく「明るい農村」をお楽しみください。
赤芋仕込み 明るい農村

赤紫色の芋で仕込んだ、フルーティな香りと優しい甘さの芋焼酎です。
「お湯割り」でさつまいもの甘さを感じながら飲むのも良いですが、こちらは「水割り」が特におすすめです。
おすすめの飲み方
- お湯割り
- 水割り
ほのかな甘さが、よりすっきりと感じられる飲み方で、割り方は5:5では少し濃いという方には、焼酎:水を4:6の割合で飲んで頂くと、風味を損なわずに美味しく頂けると思います。
お料理と合わせる際には、冷たい食べ物は冷たい飲み物と、温かい食べ物は温かい飲み物と合わせるのが良いとされますので、水割りで召し上がる場合は、お刺身、もろきゅうなど冷たい食べ物と合わせると相性が良いと思います。ぜひお試しください。

麦焼酎 長期貯蔵 花は霧島

麹からすべて麦を使い、伝統のかめ壺で仕込み、麦焼酎では珍しい常圧蒸留で仕上げています。香ばしく豊かな麦の風味が広がる、飲みごたえのある麦焼酎です。長期熟成させることでじっくりと余韻まで楽しめる味わいになっています。
おすすめの飲み方
- ロック
- 炭酸割り
長期熟成ならではの味わいは「ロック」でゆっくりと時間をかけてお楽しみいただくのも良いですが、「炭酸割り」がおすすめです。麦の香ばしい風味が炭酸の泡とともに立ち上ります。麦焼酎未経験の方でも、親しみやすい飲み方ですので、ぜひ一度お試しください。
AKARUINOUSON ミズナラ樽熟成「芋」12年

黄金千貫と霧島山系天然水で仕込み12年もの時を重ねた蔵人自慢の芋焼酎を「ミズナラ樽」でさらに熟成しています。樽由来の白檀(ビャクダン お香などに用いられる甘い芳香が特徴の樹木)の香りが特徴で、長い余韻を感じる奥深い味わいとなっています。
おすすめの飲み方
- ストレート
- ロック
ぜひ一度はストレートで、そのままの味わいを楽しんでください。
おすすめは「ロック」。最初は濃厚な風味ですが、氷が溶ける時間とともに変化していく味わいを、12年の時間と重ねて楽しんでいただくと、ゆっくりと長く楽しんでいただけることと思います。
最後に
いかがでしたか。霧島町蒸留所の芋焼酎銘柄の、おすすめの飲み方をご紹介いたしました。皆さまも自分だけのお好みの飲み方や割り方を見つけて楽しまれてください。