意外な焼酎の「原材料」とは
焼酎は何を原材料にしてもいいのか? 焼酎蔵「明るい農村」よりご紹介します。
こんにちは、霧島町蒸留所の阿部です。
「焼酎の原材料」と聞いて、思い浮かぶものは何でしょう?
「さつまいも」や「麦」、「米」、「黒糖」、「蕎麦(そば)」、「清酒かす」などを連想される方が多いのではないでしょうか。
この焼酎の原材料、実は酒税法で定められたものでしか焼酎を造ってはいけないという決まりがあります。
造ってOKな焼酎の原材料
さつま芋や麦といった、「いも類」「穀類」、また清酒かすといった、代表的な原材料以外に、製造が認められているものは・・・
あしたば、あずき、あまちゃづる、アロエ、ウーロン茶、梅の種、えのきたけ、オタネニンジン、カボチャ、牛乳、銀杏、くず粉、クマザサ、栗、グリーンピース、こならの実、ゴマ、昆布、サフラン、サボテン、シイタケ、シソ、大根、脱脂粉乳、タマネギ、つのまた、つるつる、とちのきの実、トマト、なつめやしの実、ニンジン、ネギ、のり、ピーマン、ひしの実、ひまわりの種、ふきのとう、べにばな、ホエイパウダー、ほていあおい、またたび、抹茶、まてばしいの実、ゆりね、よもぎ、落花生、緑茶、レンコン、ワカメ
※国税庁HPより https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/abc/abc-shochu.htm
と、これだけあります!
「こんなにあるの?」と驚かれる方も多いと思いますが、全ての原材料で実際に焼酎が造られているわけではないと思います(断定はできないですが、商品として見たことがないものはたくさんあります)。
この中には、なかなか聞き慣れないものもありますよね。
ちなみに、「つのまた」は海藻の一種で「角又」と書き、鹿の角のように股状に分かれていることから、「つのまた」と呼ばれています。
あまり食用で用いられることは、少ないそうなのですが、なぜ焼酎の原材料に選ばれているのか・・・ぜひ、調べてみたいものです(*’ω’*)
さらに「つるつる」も海藻の一種。
その名の通り、表面が「つるつる」していることから、この名前がついたそうです。
「こならの実」は、いわゆる「どんぐり」。どんぐりのお酒??と思うかもしれませんが、海外でもどんぐりのお酒は造られていて、意外とお酒の原材料としての知名度はあるのかもしれません。
個人的に飲んでみたいな、と思うのは「ウーロン茶」「ふきのとう」「シイタケ」です(^^)
みなさまは気になる原材料がありますか?
ちなみに、珍しい原材料で造られる焼酎は、地方の特産品として販売されていることが多いようです。
お茶焼酎「明るい農村 やぶきた」
わたしたちの焼酎で、少し珍しいものですと「お茶焼酎・明るい農村 やぶきた」があります。
さつまいもの黄金千貫(コガネセンガン)の芋焼酎をベースに、高品質な霧島茶を石臼で挽いて粉末にしたものを加えました。仕込み途中のもろみに霧島茶粉末を加えることで、穏やかな緑色のもろみになります。
出来上がった焼酎は、芋のふくよかな香りと、霧島茶の優しく穏やかな香りがマッチした、心地よい香りが特徴となっています。
ちなみに、「やぶきた」とはお茶の品種の名前で、日本で消費されるお茶の多くの品種はこの「やぶきた」なのですよ。
オススメの飲み方は、ソーダ割り!
お茶の繊細な滋味と、爽やかな風味が優しく広がり、暑い時季にはぴったりな味わいを楽しむことができるので、ぜひお試しください(*’▽’)
百姓百作 栗黄金
また、焼酎蔵「明るい農村」では、さつまいもの品種の中でも、めずらしい芋で、芋焼酎を造っています。
栗黄金(くりこがね)というさつま芋は、生産が難しく、一次育てる農家さんが途絶えたといわれる「幻の芋」です。上品で華やかな香りと、まろやかな甘み。ロックや水割りがおすすめですよ。
よろしければ、ぜひお試しください♪
※季節品のため、品切の場合もあります。