焼酎は「糖質0」「プリン体0」のヘルシーなお酒?
焼酎は健康酒なのでしょうか。糖質ゼロ、プリン体ゼロ、カロリーも少なめ、焼酎蔵「明るい農村」がその理由をご説明します。
こんにちは(^^)/ かめ壺仕込み芋焼酎蔵「明るい農村」の阿部です。
突然ですが、「焼酎は健康的なお酒です」と聞くと、すんなり納得、それとも違和感がありますか?
実は、この言葉には裏付けがありまして、以下のような科学的根拠に基づいています。
- 焼酎は糖質ゼロである
- 焼酎はプリン体ゼロである
- 焼酎は血栓を溶かす作用がある
これらを見ると、焼酎ってすごく健康的なお酒・・・?と思いますよね。
1.焼酎は糖質ゼロである
こちらは、焼酎を造るさいの製法である「蒸留(じょうりゅう)」の工程に、その理由が隠されています。
焼酎の元になるモロミには「水分」と「アルコール分」が含まれていますが、蒸留はもろみに熱を加え、アルコール分を抽出する工程です。この、モロミにはまだ糖質が含まれた状態です。
鍋に水を張って火にかけると、水分が蒸発し、最終的に鍋の中は空になります。
しかし、鍋に砂糖水を張った場合はどうでしょうか。水分が蒸発した後は、残った糖分がいずれカラメルとなって鍋に残ります。
つまり、糖質は炭になる炭化(たんか)と呼ばれる現象が起きるため、蒸発する気体に一切、入っていくことがありません。そのため、蒸発した気体を冷やして抽出される焼酎には、糖質が含まれないのです。
2.焼酎はプリン体ゼロである
こちらに関しても同様の理由で、焼酎にはプリン体が含まれません。
3.焼酎は血栓を溶かす作用がある
焼酎には血栓を溶かす「酵素」が多く含まれているという特徴があります。
酵素は、血液をサラサラにしてくれる効果があるとされますので、美味しく飲んで、血液までサラサラにしてくれるとは、何とも嬉しいですね!
焼酎のカロリー
焼酎が糖質ゼロであることはお伝えしましたが、これは焼酎がカロリーもゼロであるということではありません。
焼酎のカロリーは、
・焼酎(25度)100ml=約150キロカロリーです。
【※ご参考】ご飯はお茶碗1杯で約240キロカロリー
ちなみにビールのカロリーは
・ビール100ml=約40キロカロリー
こうしてみると、一見、ビールの方が低カロリーじゃない?と思いそうですが、ビールを100mlだけ飲むことは、あまりないですよね・・・。
・ビール缶1本-350mlとすると、約140キロカロリー
・焼酎1杯-90ml(水・お湯で割ると仮定)とすると、135キロカロリー
と、ほぼ同じくらいになります。
これは、アルコール自体にカロリーが含まれているためで、アルコール度数が高ければ高いほど、カロリーも高い傾向にあるといえます。
もちろん、一緒に召し上がるおつまみや食事のカロリーも気を付けたいものです。
健康的なおすすめの飲み方
焼酎を飲む際に、「お湯割り」にすることで、体内でのアルコール吸収が早くなり、酔っていることを自覚しやすくなります。
毎日の晩酌で、飲む量を少量に抑えたい時は、焼酎をお湯割りにして1杯~2杯程度で止めておくのが健康的な飲み方かもしれません。
「香り」は冷たい状態よりも、温かい状態の方が感じやすいので、お湯割りにすると、その焼酎が持っている本来の香りを感じやすくなる効果もあります。
鹿児島では、「夏でもお湯割り」で飲む人が多いといわれますが、焼酎本来の味わいを楽しみ、かつヘルシーという、通な飲み方なのかもしれませんね(^^)
ということで、「焼酎は健康的なお酒です。」という言葉に偽りなし!
ただし、適量を守って飲むのが良し!という結論で締めたいと思います(^^)/