かめ壺焼酎蔵「明るい農村」

「日本一礼儀正しい蔵」
霧島神宮 門前蔵かめ壺焼酎明るい農村

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今シーズンの焼酎の仕込が始まりました!!

こんにちは、明るい農村直売所スタッフの阿部です。
いよいよ8月8日から、今シーズンの焼酎の仕込が始まりました!
早速、蔵内には米麹用の蒸し米の香りが漂いはじめ、仕込み開始を実感しているところです。

蒸したお米に、麹菌をふりかけ、三角棚(一定の温度に保つことができる三角の屋根の装置)で、約一日かけて米麹を造ります。出来上がった米麹は、米の粒と粒とがくっついて塊になっているため、ほぐしていきます。これを切り返しと言います。

焼酎の米麹造りの様子
切り返しをしているところ

麹の大事な役割は、酵素を造りだすことです。お米やさつま芋から焼酎を造るには、まずそれらに含まれるデンプンを分解して、ブドウ糖に代え、それを酵母が食べてアルコールに代えることが必要となります。デンプンは、そのままでは大きすぎて、酵母が食べられないため、分解して、ブドウ糖にかえてあげるのです。この分解する役割をするのが、酵素になります(; ・`д・´)

切り返しをした後、三角棚から麹を出す作業を「出麹(でこうじ)」と言います。

焼酎の米麹造りの様子~出麹
出麹

出麹したら、向かう先は、かめ壺。製造場内の地中に埋められています。
創業当時の110年前から大事に使い続けている、わたしたちの宝物です(*’▽’)

米麹をかめ壺にいれて、1次仕込みをおこないます。

あらかじめ、仕込み水と酵母を入れたかめ壺に、米麹を投入し、櫂棒(かいぼう)でまぜていきます。いわゆる一次仕込みとよばれる作業です。

この一次仕込み・一次もろみの大事な役割は、麹に含まれる酵素を溶け出させることと、ブドウ糖を食べてアルコールをつくりだす酵母を増やすことにあります。発酵中のかめ壺からは、酵母が生み出す華やかな香りが漂います♪

一次仕込みから6日経った頃には、蒸したさつま芋を投入する「二次仕込み」に入ります。
一度の仕込みで使うさつま芋は、実に1500kg!
これを蒸すと、蒸し芋の良い~香りが蔵内全体へ行きわたります(^◇^)/
この様子も、また紹介します♪

蔵見学の際も、タイミングがあえば、蒸し米や蒸し芋の香りをかぐことができます。

今シーズンも、新しい挑戦をしつつ、丁寧な焼酎造りを行い、みなさまへ「美味しい!」と喜んでいただける焼酎をお届けしたいと思います。まだまだ何かと大変な時期が続きますが、わたしたちの焼酎で、少しでも皆様のやすらぎの時間をご提供できれば幸いです!

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